山川 方夫

菊

新字新仮名 約4,729字・読了目安9分

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昔、一人の女がいた。 女は御所につとめ、幼いころからその御所の奥ふかくに住み、中宮の御身のまわりのこまごまとした雑用をはたすのが役目だった。 中宮と主上との御仲はたいへん円満で、毎日は時の刻みのように着実に、平和に過ぎ、そのあいだ女もまた中…

作品情報

初出「ヒッチコック・マガジン 第四巻第一二号」宝石社、1962(昭和37)年11月1日
分類NDC 913
公開日2021-02-25
最終更新2021-06-02
底本 「親しい友人たち 山川方夫ミステリ傑作選」創元推理文庫、東京創元社
入力かな とよみ
校正noriko saito

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