水野 仙子

道

――ある妻の手紙――

旧字旧仮名 約24,190字・読了目安48分

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一 まだ九月の聲はかゝらぬのに、朝夕のしんめりとした凉しさは、ちようど打水のやうにこの温泉場の俗塵をしづめました。二三日このかたお客はめつきりと減つて、あちこちの部屋にちらりほらりと殘つてゐる浴衣の人は皆申し合せたやうにおとなしくしてゐます…

作品情報

分類NDC 913
公開日1999-01-06
最終更新2014-09-17
底本 「叢書『青踏』の女たち 第10巻『水野仙子集』」不二出版
入力小林徹
校正おのしげひこ

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