水野 仙子

嘘をつく日

旧字旧仮名 約7,344字・読了目安15分

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患者としてはこの病院内で一番の古顏となつたかはりに、私は思の外だんだん快くなつて行つた。 もう春も近づいた。青い澄んだ空は、それをまじまじと眺めてゐる私に眩しさを教へる。さうしてついとその窓を掠めて行く何鳥かの羽裏がちらりと光る。私はむくむ…

作品情報

分類NDC 913
公開日1998-07-09
最終更新2014-09-17
底本 「現代日本文學全集 85 大正小説集」筑摩書房
入力小林徹
校正野口英司

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