壺井 栄

妻の座

新字新仮名 約83,917字・読了目安168分

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一 広いアスファルトの道路をへだてて、戦災をのがれた向う方には大きな建物が並び、街路樹も青々と繁っている。もとは兵営だったその建物も今は占領軍の宿舎になっているとかで、ぬり替えられた白い壁にくっきりと窓々のブルーの被いが、晴れた夏空に、いか…

作品情報

初出「新日本文学」1947(昭和22)年8月、1949(昭和24)年2月~4月、7月
分類NDC 913
公開日2022-02-15
最終更新2022-01-28
底本 「現代日本文學大系 59 前田河廣一郎 伊藤永之介 徳永直 壺井榮集」筑摩書房
入力芝裕久
校正入江幹夫

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