有島 武郎

春

旧字旧仮名 約4,397字・読了目安9分

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春になると北海道の春を思ふ。私は如何いふものか春が嫌ひだ。それは感情的にさうだと云ふよりも寧ろ生理的にさうなのだらう。若い女の人などが、すつかり上氣せ上つて、頬を眞赤にして、眼までうるませてゐるのを見たりすると、籠り切つたやうな重苦しい春の…

作品情報

初出「新小説 第二十四年第四號」1919(大正8)年4月1日
分類NDC 914
公開日2022-03-04
最終更新2022-02-25
底本 「有島武郎全集第七卷」筑摩書房
入力きりんの手紙
校正木村杏実

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