永井 荷風

木犀の花

新字新仮名 約3,900字・読了目安8分

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木犀の花がさくのは中秋十五夜の月を見るころである。 甘いような、なつかしいような、そして又身に沁むような淋しい心持のする匂いである。 わたくしはこの花の香をかぐと、今だに尋常中学校を卒業したころの事を思出す。 わたくしの学んだ中学校はわたく…

作品情報

初出「中央公論 第六十二年第十号」中央公論社、1947(昭和22)年10月1日
公開日2024-04-30
最終更新2024-04-24
底本 「葛飾土産」中公文庫、中央公論新社
入力きりんの手紙
校正朱

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