永井 荷風

にぎり飯

新字新仮名 約7,503字・読了目安15分

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深川古石場町の警防団員であった荒物屋の佐藤は三月九日夜半の空襲に、やっとのこと火の中を葛西橋近くまで逃げ延び、頭巾の間から真赤になった眼をしばだたきながらも、放水路堤防の草の色と水の流を見て、初て生命拾いをしたことを確めた。 しかしどこをど…

作品情報

初出「中央公論 第六十四年第一号」中央公論社、1949(昭和24)年1月1日
分類NDC 913
公開日2022-03-10
最終更新2022-02-25
底本 「問はずがたり・吾妻橋 他十六篇」岩波文庫、岩波書店
入力入江幹夫
校正noriko saito

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