佐左木 俊郎

首を失った蜻蛉

新字新仮名 約5,102字・読了目安10分

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薊の花や白い山百合の花の咲いている叢の中の、心持ちくだりになっている細道を、煙草を吸いながら下りて行くと、水面が鏡の面のように静かな古池があって、岸からは雑草が掩いかかり、中には睡蓮の花が夢の様に咲いている。そして四辺の杉木立や、楢、櫟、楓…

作品情報

分類NDC 913
公開日1999-09-16
最終更新2014-09-17
底本 「佐左木俊郎選集」英宝社
入力大野晋
校正しず

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