佐左木 俊郎

芋

新字新仮名 約2,820字・読了目安6分

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福治爺は、山芋を掘ることより外に、何も能が無かった。彼は毎日、汚れた浅黄の手拭で頬冠りをして、使い古した、柄に草木の緑色が乾着いている、刃先の白い坏を担いで、鉈豆煙管で刻煙草を燻しながら、芋蔓の絡んでいそうな、籔から籔と覗き歩いた。 叢の中…

作品情報

分類NDC 913
公開日2002-03-12
最終更新2014-09-17
底本 「日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二)」新日本出版社
入力林幸雄
校正浅原庸子

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