夏目 漱石

硝子戸の中

新字新仮名 約60,699字・読了目安121分

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一 硝子戸の中から外を見渡すと、霜除をした芭蕉だの、赤い実の結った梅もどきの枝だの、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼に着くが、その他にこれと云って数え立てるほどのものはほとんど視線に入って来ない。書斎にいる私の眼界は極めて単調でそうしてま…

作品情報

初出「朝日新聞」1915(大正4)年1月13日~2月23日
分類NDC 914
公開日1999-08-22
最終更新2014-09-17
底本 「夏目漱石全集10」ちくま文庫、筑摩書房
入力柴田卓治
校正大野晋

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