夏目 漱石

野分

新字新仮名 約107,779字・読了目安216分

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一 白井道也は文学者である。 八年前大学を卒業してから田舎の中学を二三箇所流して歩いた末、去年の春飄然と東京へ戻って来た。流すとは門附に用いる言葉で飄然とは徂徠に拘わらぬ意味とも取れる。道也の進退をかく形容するの適否は作者といえども受合わぬ…

作品情報

初出「ホトトギス」1907(明治40)年1月
分類NDC 913
公開日1999-02-24
最終更新2015-04-18
底本 「夏目漱石全集3」ちくま文庫、筑摩書房
入力柴田卓治
校正伊藤時也

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