竜潭譚
新字旧仮名 約19,597字・読了目安39分
躑躅か丘 日は午なり。あらら木のたらたら坂に樹の蔭もなし。寺の門、植木屋の庭、花屋の店など、坂下を挟みて町の入口にはあたれど、のぼるに従ひて、ただ畑ばかりとなれり。番小屋めきたるもの小だかき処に見ゆ。谷には菜の花残りたり。路の右左、躑躅の花…
作品情報
| 初出 | 「文芸倶楽部」1896(明治29)年11月 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2000-08-30 |
| 最終更新 | 2015-12-21 |
| 底本 | 「鏡花短篇集」岩波文庫、岩波書店 |
| 入力 | 砂場清隆 |
| 校正 | 松永正敏 |
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