薄田 泣菫

飛鳥寺

旧字旧仮名 約1,595字・読了目安3分

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私が飛鳥の里に來たのは、秋も半ばを過ぎて、そこらの雜木林は金のやうに黄いろく光つてゐた。つい門先の地面を仕切つた、猫の額ほどの畑には、蕎麥の花が白くこぼれてゐた。纖細な、薄紅い鷽の脛のやうな莖が裾をからげたままで、寒さうに立つてゐる。程近い…

作品情報

初出「三田文学」1911(明治44)年3月
分類NDC 914
公開日2003-04-01
最終更新2014-09-17
底本 「現代日本紀行文学全集 西日本編」ほるぷ出版
入力林幸雄
校正門田裕志

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