清貧の書
新字新仮名 約20,159字・読了目安40分
一 私はもう長い間、一人で住みたいと云う事を願って暮した。古里も、古里の家族達の事も忘れ果てて今なお私の戸籍の上は、真白いままで遠い肉親の記憶の中から薄れかけようとしている。 ただひとり母だけは、跌ずき勝ちな私に度々手紙をくれて叱って云う事…
作品情報
| 初出 | 「改造」1931(昭和6)年11月 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2006-11-09 |
| 最終更新 | 2014-09-18 |
| 底本 | 「ちくま日本文学全集 林芙美子」筑摩書房 |
| 入力 | 土屋隆 |
| 校正 | 林幸雄 |
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