有島 武郎

或る女

2(後編)

新字新仮名 約220,359字・読了目安441分

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二二 どこかから菊の香がかすかに通って来たように思って葉子は快い眠りから目をさました。自分のそばには、倉地が頭からすっぽりとふとんをかぶって、いびきも立てずに熟睡していた。料理屋を兼ねた旅館のに似合わしい華手な縮緬の夜具の上にはもうだいぶ高…

作品情報

初出「有島武郎著作集 第九巻」叢文閣、1919(大正8)年6月
分類NDC 913
公開日2000-03-01
最終更新2014-09-17
底本 「或る女 後編」岩波文庫、岩波書店
入力真先芳秋
校正地田尚

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