梅雨紀行
旧字旧仮名 約10,685字・読了目安21分
發動機船は棧橋を離れやうとし、若い船員は纜を解いてゐた。惶てゝ切符を買つて棧橋へ駈け出すところを私は呼びとめられた。いま休んでゐた待合室内の茶店の婆さんが、膳の端に私の置いて來た銀貨を掌にしながら、勘定が足らぬといふ。足らぬ筈はない、四五十…
作品情報
| 分類 | NDC 914 |
|---|---|
| 公開日 | 2001-02-08 |
| 最終更新 | 2014-09-17 |
| 底本 | 「若山牧水全集 第八巻」雄鶏社 |
| 入力 | 柴武志 |
| 校正 | 小林繁雄 |
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