折口 信夫

山のことぶれ

新字旧仮名 約4,964字・読了目安10分

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一 山を訪れる人々 明ければ、去年の正月である。初春の月半ばは、信濃・三河の境山のひどい寒村のあちこちに、過したことであつた。幾すぢかの谿を行きつめた山の入りから、更に、うなじを反らして見あげる様な、岨の鼻などに、さう言ふ村々はあつた。殊に…

作品情報

初出「改造 第九巻第一号」1927(昭和2)年1月
分類NDC 382
公開日2004-01-11
最終更新2014-09-18
底本 「折口信夫全集 2」中央公論社
入力小林繁雄
校正多羅尾伴内

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