金 史良

天馬

新字新仮名 約36,174字・読了目安72分

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一 ある重苦しい雲の垂れこめた日の朝、京城での有名な廓、新町裏小路のとある娼家から、みすぼらしい風采の小説家玄竜がごみごみした路地へ、投げ出されるように出て来た。如何にも彼は弱ったというふうに暫く門前に佇んで、一体どこから本町通りへ抜け出た…

作品情報

初出「文芸春秋」1940(昭和15)年6月号
分類NDC 913
公開日2010-03-02
最終更新2014-09-21
底本 「光の中に 金史良作品集」講談社文芸文庫、講談社
入力kompass
校正土屋隆

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