金 史良

土城廊

新字新仮名 約26,528字・読了目安53分

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一 牛車や荷馬車、貨物自動車等のごったがえしている場末の鉄道踏切を渡ると、左の方へ小さな田圃路が折れている。その辺りからは路もぬかるみ、左右の水溜りでは雨蛙が威勢よく騒いでいた。小雨は音もなく夕暮の沼地をしっとりと濡らしている。 二人が、お…

作品情報

初出「文芸首都」1940(昭和15)年2月号
分類NDC 913
公開日2020-03-03
最終更新2020-02-21
底本 「光の中に 金史良作品集」講談社文芸文庫、講談社
入力坂本真一
校正富田晶子

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