泉 鏡花

絵本の春

新字新仮名 約7,840字・読了目安16分

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もとの邸町の、荒果てた土塀が今もそのままになっている。……雪が消えて、まだ間もない、乾いたばかりの――山国で――石のごつごつした狭い小路が、霞みながら一条煙のように、ぼっと黄昏れて行く。 弥生の末から、ちっとずつの遅速はあっても、花は一時に…

作品情報

初出「文藝春秋 第四年第一號」1926(大正15)年1月
分類NDC 914
公開日2001-06-25
最終更新2014-09-17
底本 「泉鏡花集成8」ちくま文庫、筑摩書房
入力本山智子
校正門田裕志

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