素木 しづ

幸福への道

旧字旧仮名 約7,875字・読了目安16分

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『上れますか。』 高い、こまかい階段の前に、戀人の聲が、彼女の弱い歡樂の淡絹をふりおとした。 彼女は、立止まつた、その瞬間、いま賑かな街を俥で飛んで來た、わづか十五分間の、眩惑されるやうな日のなかの、うれしさの心まどひが、彼女の心の底に常に…

作品情報

初出「新潮」1915(大正4)年1月
分類NDC 913
公開日2003-12-17
最終更新2014-09-18
底本 「青白き夢」新潮社
入力小林徹
校正松永正敏

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