素木 しづ

かなしみの日より

新字旧仮名 約7,774字・読了目安16分

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彼女は、遠くの方でしたやうな、細い糸のやうな赤ん坊の泣き声を、ふと耳にしてうつゝのやうに瞳を開けた。もはや部屋のなかには電気がついてゝ戸は立てられてあった、そして淡黄色い光りが茫然と部屋の中程を浮かさるゝやうになって見えた。 『一寸もお苦し…

作品情報

分類NDC 913
公開日1999-07-15
最終更新2014-09-17
底本 「素木しづ作品集」札幌・北書房
入力小林徹
校正福地博文

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