泉 鏡花

七宝の柱

新字新仮名 約12,494字・読了目安25分

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山吹つつじが盛だのに、その日の寒さは、俥の上で幾度も外套の袖をひしひしと引合せた。 夏草やつわものどもが、という芭蕉の碑が古塚の上に立って、そのうしろに藤原氏三代栄華の時、竜頭の船を泛べ、管絃の袖を飜し、みめよき女たちが紅の袴で渡った、朱欄…

作品情報

初出「人間」1917(大正6)年3月
分類NDC 914 915
公開日2003-05-01
最終更新2014-09-17
底本 「鏡花短編集」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正鈴木厚司、米田進

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