泉 鏡花

若菜のうち

新字新仮名 約4,193字・読了目安8分

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春の山――と、優に大きく、申出でるほどの事ではない。われら式のぶらぶらあるき、彼岸もはやくすぎた、四月上旬の田畝路は、些とのぼせるほど暖い。 修善寺の温泉宿、新井から、――着て出た羽織は脱ぎたいくらい。が脱ぐと、ステッキの片手の荷になる。つ…

作品情報

初出「大阪朝日新聞」1933(昭和8)年2月5日
分類NDC 914
公開日2003-05-01
最終更新2014-09-17
底本 「鏡花短編集」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正鈴木厚司、米田進

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