泉 鏡花

売色鴨南蛮

新字新仮名 約16,951字・読了目安34分

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一 はじめ、目に着いたのは――ちと申兼ねるが、――とにかく、緋縮緬であった。その燃立つようなのに、朱で処々ぼかしの入った長襦袢で。女は裙を端折っていたのではない。褄を高々と掲げて、膝で挟んだあたりから、紅がしっとり垂れて、白い足くびを絡った…

作品情報

分類NDC 913
公開日2003-09-10
最終更新2014-09-18
底本 「泉鏡花集成7」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正今井忠夫

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