泉 鏡花

鷭狩

新字新仮名 約12,835字・読了目安26分

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一 初冬の夜更である。 片山津(加賀)の温泉宿、半月館弓野屋の二階――だけれど、広い階子段が途中で一段大きく蜿ってS形に昇るので三階ぐらいに高い――取着の扉を開けて、一人旅の、三十ばかりの客が、寝衣で薄ぼんやりと顕れた。 この、半ば西洋づく…

作品情報

分類NDC 913
公開日2003-09-10
最終更新2014-09-18
底本 「泉鏡花集成7」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正今井忠夫

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