平出 修

瘢痕

新字旧仮名 約20,283字・読了目安41分

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躍場が二つもある高い階段を軽くあがつて、十六ばかりの女給仕が社長室の扉をそつと叩いた。 「よろしい。」社長の松村初造はちよいと顔を蹙めたが、すぐ何気ない風になつて、給仕を呼入れた。 「あの、田代さんからお電話でございますが。」 「うむ。」 …

作品情報

分類NDC 913
公開日2003-06-20
最終更新2014-09-17
底本 「定本 平出修集」春秋社
入力林幸雄
校正松永正敏

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