新美 南吉

熊

新字旧仮名 約121字・読了目安1分

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熊は月夜に声きいた。 どこか遠くでよんでゐた。 熊はむくりと起きて来た。 檻の鉄棒ひえてゐた。 熊は耳をばすましてた。 アイヌのやうな声だつた。 熊は故郷を思つてた。 落葉松林を思つてた。 熊はおゝんとほえてみた。 どこか遠くで、 こだまし…

作品情報

初出「赤い鳥」赤い鳥社、1932(昭和7)年8月
分類NDC K911
公開日2011-01-24
最終更新2014-09-21
底本 「日本児童文学大系 第二八巻」ほるぷ出版
入力菅野朋子
校正noriko saito

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