牧野 信一

吊籠と月光と

新字新仮名 約14,211字・読了目安28分

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僕は、哲学と芸術の分岐点に衝突して自由を欠いた頭を持てあました。息苦しく悩ましく、砂漠に道を失ったまま、ただぼんやりと空を眺めているより他に始末のない姿を保ち続けていた。 いつの頃からか僕は、自己を三個の個性に分けて、それらの人物を架空世界…

作品情報

初出「新潮」1930(昭和5)年3月
分類NDC 913
公開日2005-05-29
最終更新2014-09-18
底本 「ゼーロン・淡雪 他十一篇」岩波文庫、岩波書店
入力土屋隆
校正宮元淳一

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