牧野 信一

ビルヂングと月

新字旧仮名 約2,687字・読了目安5分

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酒が宴の途中で切れると、登山嚢を背にして、馬を借りだし、峠を越えて村の宿場まで赴かなければならない。――私達はついこの間うちまで、そんな山中の森かげでたくましい原始生活を営んでゐた。冬のはじめから春にかけての一冬であつた。 今、私は都の中央…

作品情報

初出「東京朝日新聞 第一五八一〇号」1930(昭和5)年5月10日
分類NDC 913
公開日2010-08-14
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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