牧野 信一

幽霊の出る宮殿

新字旧仮名 約5,634字・読了目安11分

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わたしはこの四五年来、少くとも一年のうちに二回以上は、全く天涯の孤独者であるかのやうな、そして深い寧ろ憂ひに閉ぢこめられたやうな姿で独り、登山袋に杖を突いて、遠方の景色にばかり見惚れてゐるかのやうな眼を挙げながら、すたすたとその山峡の村へ赴…

作品情報

初出「早稲田文學 第三巻第一号」早稲田文學社、1936(昭和11)年1月1日
分類NDC 913
公開日2010-12-09
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第六巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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