牧野 信一

冬の風鈴

新字旧仮名 約10,423字・読了目安21分

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三月六日 前日中に脱稿してしまはうと思つてゐた筈の小説が、おそらく五分の一もまとまつてはゐなかつた。それも、夥しく不安なものだつた。ひとりの人間が、考へたことを紙に誌して、それを読み返した時に自ら嘘のやうな気がする――それは、どちらかの心が…

作品情報

初出「文藝春秋 第四巻第四号(四月特別号)」文藝春秋社、1926(大正15)年4月1日
分類NDC 913
公開日2010-05-21
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第二巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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