牧野 信一

るい

新字旧仮名 約1,741字・読了目安3分

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竹藪の蔭の井戸端に木蓮とコヾメ桜の老樹が枝を張り、野天風呂の火が、風呂番の娘の横顔を照してゐた。もう余程古いことであり、村の名前さへ稍朧ろ気であるが、私は不思議とその娘の名がるいといふのであつたと憶えてゐる。その時私は採集旅行の途中で大きな…

作品情報

初出「Home line(ホーム・ライン) 第三巻第三号」玉置合名会社、1936(昭和11)年3月15日
分類NDC 913
公開日2010-12-09
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第六巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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