林 芙美子

放浪記(初出)

新字新仮名 約101,664字・読了目安203分

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秋が来たんだ 十月×日 一尺四方の四角な天窓を眺めて、始めて紫色に澄んだ空を見た。 秋が来たんだ。コック部屋で御飯を食べながら私は遠い田舎の秋をどんなにか恋しく懐しく思った。 秋はいゝな……。 今日も一人の女が来た。マシマロのように白っぽい…

作品情報

初出「女人藝術」1928(昭和3)年10月号~1930(昭和5)年10月号
分類NDC 913
公開日2007-05-13
最終更新2014-09-21
底本 「作家の自伝17 林芙美子」日本図書センター
入力kompass
校正伊藤時也

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