林 芙美子

旅人

旧字旧仮名 約7,457字・読了目安15分

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斷崖絶壁の山道を往復四十里して、吉野川の下流、白地の村まで下つて來ると、恍惚の景色にも大分辟易して來てゐて、乘合自動車もろとも、河の中へ眞逆さまに落ちこんでしまひたくなつてゐる。 祖谷の山々が黄昏の彼方にかすみ、東京も遠いのであつたし、何も…

作品情報

分類NDC 913
公開日2018-11-16
最終更新2018-10-24
底本 「林芙美子全集 第五巻」文泉堂出版
入力しんじ
校正阿部哲也

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