泉 鏡花

取舵

新字新仮名 約11,940字・読了目安24分

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上 「こりゃどうも厄介だねえ。」 観音丸の船員は累々しき盲翁の手を執りて、艀より本船に扶乗する時、かくは呟きぬ。 この「厄介」とともに送られたる五七人の乗客を載了りて、観音丸は徐々として進行せり。 時に九月二日午前七時、伏木港を発する観音丸…

作品情報

初出「太陽 創刊号」
分類NDC 913
公開日2006-10-23
最終更新2014-09-18
底本 「新潟県文学全集 第1巻 明治編」郷土出版社
入力高田農業高校生産技術科流通経済コース
校正小林繁雄

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