折口 信夫

歌の円寂する時

新字新仮名 約14,426字・読了目安29分

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われさへや 竟に来ざらむ。とし月のいやさかりゆく おくつきどころ ことしは寂しい春であった。目のせいか、桜の花が殊に潤んで見えた。ひき続いては出遅れた若葉が長い事かじけ色をしていた。畏友島木赤彦を、湖に臨む山墓に葬ったのは、そうした木々に掩…

作品情報

分類NDC 911
公開日2007-04-18
最終更新2014-09-21
底本 「昭和文学全集第4巻」小学館
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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