吉江 喬松

伊良湖の旅

新字旧仮名 約13,350字・読了目安27分

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北から吹く風が冷たく湖上を亙つて来た。浜名湖の波は白く一様に頭を上げて海の方へ逆押しに押し寄せる。 四月の上旬で、空の雲はちぎれ/\に風に吹かれて四方の山へひらみ附いてゐる。明るい光が空を滑つて湖上に落ち、村櫛、白州、大崎の鼻が低く黒く真向…

作品情報

分類NDC 915
公開日2004-08-10
最終更新2014-09-18
底本 「現代日本紀行文学全集 中部日本編」ほるぷ出版
入力林幸雄
校正鈴木厚司

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