吉江 喬松

海潮の響

新字旧仮名 約3,924字・読了目安8分

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毎朝二階の窓から東南の空を見ると、白く光る雲が遠い杉木立の上にもや/\湧き出てゐるのであつた。日の光はその雲の頂を照らして、いかにも輝かしいが、雲の下層は一様に平かに途切れて、下からは青色空が光を浮ばせ、青い光を照り返してゐる。 あの雲の下…

作品情報

公開日2022-09-05
最終更新2022-08-27
底本 「日本の名随筆56 海」作品社
入力浦山敦子
校正noriko saito

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