吉江 喬松

霧の旅

旧字旧仮名 約8,961字・読了目安18分

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北國街道の上には夏草がのびてゐた。 柏原から野尻湖まで一里ばかりの間、朝霧が深くかゝつてゐて、路上の草には露が重かつた。汽車をおりて初めて大地を踏んで行く草鞋の心持、久振で旅を味ふ心には、總てが鮮かに感じられた。 柏原には一茶の俳諧寺の在る…

作品情報

分類NDC 915
公開日2004-08-23
最終更新2014-09-18
底本 「現代日本紀行文学全集 中部日本編」ほるぷ出版
入力林幸雄
校正鈴木厚司

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