吉江 喬松

木曽御嶽の両面

新字新仮名 約16,630字・読了目安33分

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八月の初旬、信濃の高原は雲の変幻の最も烈しい時である。桔梗が原を囲む山々の影も時あって暗く、時あって明るく、その緑の色も次第に黒みを帯びて来た。入日の雲が真紅に紫にあるいは黄色に燃えて燦爛の美を尽すのも今だ。この原の奇観の一つに算えられてい…

作品情報

初出「太陽」博文館、1908(明治41)年8月
分類NDC 786
公開日2010-03-08
最終更新2014-09-21
底本 「山の旅 明治・大正篇」岩波文庫、岩波書店
入力川山隆
校正門田裕志

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