平林 初之輔

動物園の一夜

新字新仮名 約13,184字・読了目安26分

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一 樹立の青葉は、病後の人のように喘いでいる。 戦場に遺棄された戦死者のように四肢をだらりと投げ出してライオンが正体なく眠っている。虎も豹もごろりと横になって寝ている。孔雀は妍を競う宮女のように羽根をひろげて風の重みを受けておどおどしている…

作品情報

初出「新青年 九巻一二号」1928(昭和3)年10月号
分類NDC 913
公開日2010-07-17
最終更新2014-09-21
底本 「平林初之輔探偵小説選Ⅰ〔論創ミステリ叢書1〕」論創社
入力川山隆
校正門田裕志

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