種田 山頭火

砕けた瓦

(或る男の手帳から)

新字新仮名 約1,484字・読了目安3分

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私は此頃自から省みて『私は砕けた瓦だ』としみじみ感ぜざるをえないようになった。私は瓦であった、脆い瓦であった、自分から転げ落ちて砕けてしまう瓦であったのだ。 玉砕ということがあるが、私は瓦砕だ。それも他から砕かれたのではなくて、自から砕いて…

作品情報

初出「層雲 大正三年九月号」1914(大正3)年9月
分類NDC 911 914
公開日2008-07-10
最終更新2014-09-21
底本 「山頭火随筆集」講談社文芸文庫、講談社
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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