泉 鏡花

二世の契

新字旧仮名 約25,877字・読了目安52分

この作品を読む Amazonで探す

一 真中に一棟、小さき屋根の、恰も朝凪の海に難破船の俤のやう、且つ破れ且つ傾いて見ゆるのは、此の広野を、久しい以前汽車が横切つた、其の時分の停車場の名残である。 路も纔に通ずるばかり、枯れても未だ葎の結ぼれた上へ、煙の如く降りかゝる小雨を透…

作品情報

初出「新小説」1903(明治36)年1月
分類NDC 913
公開日2009-05-31
最終更新2014-09-21
底本 「日本幻想文学集成1 泉鏡花」国書刊行会
入力門田裕志
校正川山隆

泉 鏡花の他の作品

泉 鏡花の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。