泉 鏡花

伯爵の釵

新字旧仮名 約29,557字・読了目安59分

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一 此のもの語の起つた土地は、清きと、美しきと、二筋の大川、市の両端を流れ、真中央に城の天守尚ほ高く聳え、森黒く、濠蒼く、国境の山岳は重畳として、湖を包み、海に沿ひ、橋と、坂と、辻の柳、甍の浪の町を抱いた、北陸の都である。 一年、激しい旱魃…

作品情報

初出「婦女界」1920(大正9)年1月
分類NDC 913
公開日2009-05-31
最終更新2014-09-21
底本 「日本幻想文学集成1 泉鏡花」国書刊行会
入力門田裕志
校正川山隆

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