泉 鏡花 、泉 鏡太郎

十和田の夏霧

旧字旧仮名 約1,268字・読了目安3分

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彼處に、遙に、湖の只中なる一點のモーターは、日の光に、たゞ青瑪瑙の瓜の泛べる風情がある。また、行く船の、さながら白銀の猪の驅けるが如く見えたるも道理よ。水底には蒼龍のぬしを潛めて、大なる蠑螈の影の、藻に亂るゝ、と聞くものを。現に其處を漕いだ…

作品情報

分類NDC 915
公開日2011-09-23
最終更新2014-09-16
底本 「鏡花全集 巻二十七」岩波書店
入力門田裕志
校正川山隆

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