原 民喜

滑走

新字旧仮名 約2,731字・読了目安5分

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雁江の病室には附添ひの看護婦がゐた。彼女と同じ位の年輩だったが、看護婦の方が遙かに大人びてゐた。長い患ひが、この頃やうやく癒えて来ると、雁江は身体だけでなく心までがすっかり変って来るやうな気がした。病室には早咲きのシクラメンがあった。看護婦…

作品情報

分類NDC 913
公開日2013-04-14
最終更新2014-09-16
底本 「普及版 原民喜全集第一巻」芳賀書店
入力蒋龍
校正伊藤時也

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