原 民喜

霧

新字旧仮名 約1,447字・読了目安3分

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何処かの邸の裏らしい芝生の傾斜が、窓のところで石崖になってゐた。窓からその傾斜を眺めると、針金を巡らした柵のあたり薄の穂が揺れてゐて、青空に流れる雲の姿が僅かに仰がれた。そこは色彩のない下宿屋の四畳半で、三人の男がくつろいだ姿勢で、くつろぎ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2009-07-21
最終更新2014-09-21
底本 「普及版 原民喜全集第一巻」芳賀書店
入力蒋龍
校正小林繁雄

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