田山 花袋 、田山 録弥

犬

新字旧仮名 約8,246字・読了目安16分

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「馬鹿に鳴くね。大きな犬らしいね」Bを見送りに来たMが言ふと、すぐ傍の籐椅子に腰をかけてゐたT氏は、 「H領事の犬だらう? 先生方も今日立つ筈だからね」 その犬の悲鳴する声は、甲板の下のハツチのあたりから絶えずきこえて来た。小さな箱の中に入…

作品情報

初出「婦人公論 第九年第九号」中央公論社、1924(大正13)年8月1日
分類NDC 913
公開日2009-04-26
最終更新2014-09-21
底本 「定本 花袋全集 第二十一巻」臨川書店
入力tatsuki
校正林幸雄

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