薄田 泣菫

茸の香

新字旧仮名 約1,641字・読了目安3分

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私は今上醍醐の山坊で、非時の饗応をうけてゐる。 坊は谿間の崖に臨むで建てかけた新建で、崖の中程からによつきりと起きあがつて、欄干の前でぱつと両手を拡げたやうな楓の古木がある。こんもりとした其の枝を通して、段々下りの谿底に、蹲踞むだやうな寺の…

作品情報

分類NDC 914
公開日2014-08-25
最終更新2014-09-16
底本 「日本の名随筆48 香」作品社
入力門田裕志
校正noriko saito

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